私と旦那の出会いは、戦場だった。
彼は、私にお弁当箱を持ってきてくれた。
「いいでしょ」
顔は見えなくても、笑顔が伝わるような優しい声。
その姿をみて、私も彼のようにお弁当箱を配ってみようと思った。
もちろん最初は下手だった。
彼のように上手くなりたい、彼の姿を追っていった。
そうしている間に、いつの間にか、私は南の国に辿りついて、彼のお弁当を作る人になった―
コールオブデューティモダンウォーフェア3のC4から出会った夫婦のお話です。
遠距離恋愛の苦労話なのかもしれないし、FPSへの愛の話かもしれないし、アンチFF14かもしれない駄文。漏れなく私の辿る道を書いたのでいっぱい右往左往しますが、よろしくお願いします。
FPSとは?First-Person-Shooterという、一人称視点のゲームです。
普通「ゲーム」と言えばキャラクターが真ん中にいてそのキャラクターを操作する、という感じだと思いますが、FPSは画面に銃・手元・目の前だけが見えて、どんどん敵を倒していくゲームです。(敵を倒すゲーム以外もいっぱいあるよ)
当時私は大学2年生、FF11というネットゲームのLSメンバー(俗に言う”ギルドメンバー”のようなもの)から「FPSをやってみないか」と誘われ、FPS初心者の4人+その「やってみないか」と誘ってきたLSメンバー(それなりに上手かったショットガンナー。以下元カレ)でコールオブデューティーモダンウォーフェア3(以下MW3)を購入し、チームを組む事に。
TPSはバイオハザードとか、ロストプラネット2はやっていたのでなんとなく要領は分かるもののFPSは初めてだったので何が何だか分からないし、酔うし、最初は大変でした。私のお兄ちゃんも「FPSだけは酔う」、といって辞めていたのでこれは私もダメなのかもしれない・・・と思いきやLSメンバーとFPSをやっていると、長い時間のめり込むようにプレイ出来るようになっていた。
しばらくすると、LSメンバーみんなMW3に飽きてきて、私とそのそれなりに上手かったらしい元カレしかFPSをやる人が居なくなる。でも5人とかで組みたいし、どこかで人募集してないかな、でもまったく分からない人とやるのはなぁ・・・ということで2chの掲示板の中でも「ネット実況(通称:ネ実。その人達の事をネ実民と呼ぶ)」という所で人を探しだす。ネットゲームのFF11を扱っている掲示板だし、FF11のネタを分かる人がいっぱいいる。2ch独特のネタだって通じる。そんな所でFPSプレイヤーが集まっているという情報を聞き、そこに混ぜて貰う事になる。
「おめーは女だから喋るな」と元カレから口酸っぱく言われていたけど、みんな楽しそうに「おぺにぶろーwいんかみーんw」「わいのペニコプターどや?w」とか言ってるから、喋りたいと思うのが好奇心。勇気を持ってミュートを解除して、
「こんばんは~」
と喋ると、
「おいすー^^」
「おいすー」
と普通に返事が返ってくる(普通ではないがネ実民にとっては普通である。)
「あ、こいつ俺のフレンドで・・・」って元カレが擁護入れてたけど間髪をいれずに、
「おいすー」と私も融け込んでいった。
そこは、思ったよりも居心地が良かった。
なぜなら、今まで一緒にFPSをやっていたLSメンバーはFF11からずっと暴言をよく吐く人達だった。
別にその当時は「思った事を喋ってるだけで、相手には聞こえてないし悪くはないのかな」と思っていた。さらにはその環境下で高校生活丸々3年間を過ごしてきたから、それが正しいとも思っていた。もちろんFPSでも、自分達だけが聞こえるボイスチャットで「あいつうぜぇ」「アササプまじ死ね」とか言っていました。自分も周りに合わせてそんな事を言ってました。
ある日のマッチングwithネ実民での話。
相手チーム大勢から何故かボイスチャットで煽られてしまうネ実民。
FPSで暴言はあるあるなので、私も「アヘェ・・・」と聞いていました。
もちろんこちらのボイスチャットは聞こえないので、「あ~始まった~」「うけるww」「おこじゃん!」とか内輪の方では笑っていましたが、元カレだけカッチーーーーーーーンと来たのか、相手に聞こえるボイスチャットでいつものような暴言を吐きだしてしまいます。
それをみた、あるネ実民は落ちついた声で
「みっともないですよ同じに見られちゃいますよ」
と言っていた。たぶんこれを言ったのは、ネ実民でFPSをやろうと言いだしたリーダー的な人だったと思う。
ようやく、自分らを叱ってくれる人が居た。
この人達は、大人だ。
自分の中での”当たり前”が崩れた瞬間だった。
そのあと元カレだけ抜けていって、残ったメンバーでプレイを継続。
残ったメンバーはもちろん私が元カレのフレンドとは知らず、
「あの人、すごかったね」
「同じ様に見られちゃうのはちょっとなぁ」
と言っていて、気付かされる自分。
ようやく思慮分別できた自分は、
「すいません、さっきのフレンドなんですけど、いつもあんな感じで暴言吐く人なんで、すいません」
と自分の意見をあまり言わない19歳でも、思わず謝っていた。
その後、これもあった上に色々あって(大割愛)元カレからは
「FPSやってる女とは付き合えない」
と言い捨てられ、ロクに私の言い分も聞かずに別れを告げられました。
言いたい事も言わせてくれず、納得の行かなかった自分はLSメンバーに話したりしていましたが、段々それをグチグチ言う自分も嫌になってLSメンバーとはシャットアウト。そのLSリーダーとだけ、たまにツイッターで話したりはしていますが、正直申し訳なさで今でも自分からそこまで喋れていません。ちょっと前にBO3を1回だけ一緒にやったかな。
ゲームと恋愛は一緒にしちゃいけないんだよ、とこの時点で何度も何度も言い聞かせます。それでもFF11やFPSでただ私はゲームを楽しんでいるだけなのに、勝手にこじらせてくるから、何度も何度も何度もこじれた関係になる。
「FPSやってる女がそんなにだめだろうか」
当時Twitterもそこまで流行って無くて、周りの情報もロクに入ってこない。かといってリアフレのゲームやる人はそもそも私くらいしかいない。母親はもちろんFPSやってる娘をみて毎回罵声を飛ばしてくる。
それでも頼る人が欲しくて行動するも、上手くいかず。ゲームであったような事と同じ様に、大学でも同じように、こじれた関係になる。顔も見たくない人が出来てしまうと、大学も行けなくなって、夜も眠れず睡眠剤に頼るようになった生活もしばしば。
大学も行かず、家に引きこもっていると目に入ってくるのはゲームだった。
それでも、FPSはやりたいと思っていた。
FPSだけ、嫌いになれなかった。
常に誰かと一緒にやっているけど、そこまで意志疎通しなくてもいい。勝利の味はみんな一緒。武器や防具を新潮する必要なんてない、自分の実力だけが必要。
一緒にFPSをやる人もいないし、このネ実民についていくしかないなと決意します。
この人達は上手い上に、どこそこのクランのように戦法とか提示せず、自由気ままに突撃して、勝てていた。おっさんしか居ないし(と思っていましたが実際はそこまで歳が離れていませんでした。)気も楽だった。多い時は20人近く集まっていましたが、段々落ちいて12人くらいのメンバーになって、そこにこっそりと旦那が居ました。当時FPSをやっていた時の旦那の印象は
「大勢のネ実民の中に1人だけ変態がいる。この人C4しか使ってない、やばい」
でした。チームが劣勢になるとようやく銃を構えだすような人でした。
さて、CoD:Gが落ち着いたあたりでしょうか。(ちなみに私はCoDで一番ゴーストが好きです)ネ実民なので、FF11が大好き、そしてその続編とされていた(本当はまったく違った)オンラインゲームFF14がついに新生して発売されます。私ももちろん楽しみにしていました。FF11のLSメンバーとしばらく同じサーバーでやっていましたが、上記の云々があってからネ実民のいるサーバーへ移動をしました。これで暴言ともおさらばだ。
ただ、やっぱりずーっと高校生から一緒で、仲良しだったLSメンバーの元を離れるのはそれなりに勇気が要りました。本当にこれでいいのだろうかとか、みんなも離れようとするけど「やっぱりお前らじゃないとダメだ」みたいな感じで戻ってくる。結局違うコミュニティに入っても、1人だけ浮かれるような連中が集まっていたから。
しかしこの何気ない1アクションが、私の人生を大きく変える事になりました。
結局、FPSもネットゲームもネ実民のいる所が一番落ち着いた。
ネ実民も、長い間仲良しグループを作っているとメンバーが淘汰されていった。
FF14は本当に絆が問われるゲームでした。
そして、もうこれ以上自分から恋愛に発展させることは無いだろうと信じていました。このままおっさん達に囲まれてゲームを楽しんでいればいい、
この人と仲良くなるまでは。(左が私、右が旦那)
このSSにある種族「ミコッテ♂」通称「オスッテ」がかっこよくて私は心底愛していました。とあるアップデートで、エターナルバンドという結婚システムが導入され、私はオスッテ同士でやろうと思っていました。つまり、ホモだよ。
しかし友達にオスッテいない、LSにこのヴァーチャって人がいるけど男の人だし言いだしづらい、LS会話で何となく言えばオッケー貰えるかな・・・と考え込んでました。
勇気を出して
「ヴぁーちゃさんえたばんしよ・・?」
「ええでw」
すごい簡単に決まった。
私自身この時既に「この人優しい人なのに仕事めっちゃ頑張っててホモも嫌がらない。すごい、すごい・・・!」と恋心が若干高ぶっていました。もちろん会ったこともないような相手だし、何よりもう人間関係がこじれるのが嫌で何もアクションしないでおこうと決意していました。
ちなみに当時の旦那の気持ち聞きました、
「この人腐女子で友達いないだろうし俺くらいしかオスッテの友達いないだろうし俺も別にエターナルバンドする予定もないしやってあげよう」
くらいの超ライトなお気持ちだったそうです。
わざわざ1人の腐女子のために。
ヴぁーちゃさんは特に仕事もない休みの日、
朝8時に起きて
ホモを見せつけられるのだ。
聖人かな?
無事にゲーム内結婚という名のエターナルバンドは出来ましたが、特に中の人がどうとかはありませんでした。
たまにフレンドから、
「あの人君の彼氏じゃないの?」と個人チャットが飛んでくることはありました。「優しい人だけど違うよ!」みたいに答えてました。
また、ヴぁーちゃさんの方には、
「ヴぁーちゃさんホモなの?」といった質問がよく飛び交っていたそうです。
そして、このエターナルホモバンドの裏側でまた一つ、私の心が動く出来ごとが起きていました。
私のお兄ちゃんが、
リアル実兄が、
FF14で知り合った女性と結婚する事になりました。
まじかよ、あれほど私は絶対ネットで恋愛沙汰したくない、って決意したのに、まじかよ、お前そのタイミングでそれやったら・・・私・・・って感じで動揺&衝撃。
元々私からお兄ちゃんを「FF14面白いからお兄ちゃんもやろうよ!」と誘い、それからお兄ちゃんと一緒にずぅっとプレイしていました。何か困った事があったら「お兄ちゃん、お兄ちゃん、」という感じで、彼氏のいない私の心の隙間を良い感じにお兄ちゃんが埋めてくれていました。それゆえの「取られてしまう」という感覚も実際ありました。実の兄にこんな気持ちもあったのかーー!という感じでこちらも衝撃。もちろん義姉はいい人で、面白い話もいっぱい持ってて素敵な方ですが、「兄貴が結婚する」という経験が初めてなのでどうしても寂しさが出てしまって申し訳なかった。その分、義姉も色んな話をしてくれて当時の私はとても助かりました・・・。
もちろん、 同時期にお兄ちゃんとその嫁さんもエターナルバンドをされていました。
その一方妹である私はホモのためだけにエターナルバンドしたのに、なんかこれ勘違いが産まれてそうでは?
と、色んな考えを巡らせたい想いとは裏腹に、
私には追われているものがありました。
やったーー!ヴぁーちゃさんとエターナルバンドできたー!え!?まじ!?お兄ちゃん結婚!?!?お兄ちゃんおめでとーーー!うわめっちゃ義姉いいひとーーー!!!!
ぬわーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
文字数たりねーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんな心境でした。
悩みたいけど悩む暇がない。
圧し掛かる卒業論文。
心配しているネ実民からは「卒論進捗どうですか」と毎日チャットやLINEが飛んでくる。
※真夜中の3時47分のログ
なんとかその卒業論文を無事に終わらせた頃、気持ちがようやく落ち着いて考え直す。
お兄ちゃんがネットゲームで知り合って結婚した・・・
義姉、良い人。
良い人、かぁ・・・大学ではもう作りたくないし、職場で作るのもいやだし、当分はいな・・・いるっちゃいるけど、接点がまったくないからなぁ。
しばらく悩んでいると、
「ゆしぇりさん卒業記念もかねて、エオカフェいくか」
とネ実民がオフ会を誘ってくれました。
エオカフェというのはFF14の世界「エオルゼア」のカフェ、いわゆる・・・なんていうんでしょう、コンセプトカフェ???
です。(思考放棄)
オフ会には、前からちょこちょこ会っている人もいれば、初対面の方もチラホラという感じでした。
そこでようやく南の国所在のヴァーチャさんと初対面になりました。
私(ぱっと見・・・うっは思ったよりおっさんやん、なんやこのいやらしい色のTシャツは!?)
ヴァーチャ(笑顔めっちゃかわいいどうしよう一目ぼれした・・・)
という第一印象だけを残して、顔だけ拝めてさようならしました。
帰ってきて、ネ実民から色んなプレゼントを貰ったので(ありがとう!!)、あの人あんな顔だったんだな~予想通りだったな~とか思いながら整理整頓をしてました。
そしてヴぁーちゃさんは思ったよりおっさんだったし、この気持ちはこのまま海に沈めておこう、としていたんですがこの日を境に
「ゆしぇりさん暇!?」
と毎日のようにヴぁーちゃさんからSkypeがかかってきました。
過去の自分「まじ、ネットの恋愛とかねーから」
____ / \ /\ キリッ . / (ー) (ー)\ / ⌒(__人__)⌒ \ | |r┬-| | \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ
兄貴「結婚したw」
___ / \ /ノ \ u. \ !? / (●) (●) \ | (__人__) u. | 結婚したw> \ u.` ⌒´ / ノ \ /´ ヽ
毎日ヴぁーちゃさんのスカイプがかかってくる
/) ///) /,.=゙''"/ / i f ,.r='"-‐'つ____ カモンベイベ!!! / / _,.-‐'~/⌒ ⌒\ / ,i ,二ニ⊃( ●). (●)\ / ノ il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ,イ「ト、 ,!,!| |r┬-| | / iトヾヽ_/ィ"\ `ー'´ /
掌ドリル
毎日スカイプで通話するものの、やはりヴぁーちゃさんも、久々の恋愛で困ったのでしょう。
現在の旦那曰く「7歳も歳の差あるのにこの子と付き合っていいのかな、東京都と宮崎県ですごい迷惑かかりそう。まだ近くの若い男の人と付き合った方がいいんじゃないのかな」と困っていたそうです。
※ちなみに現時点で私が24歳、旦那が31歳の若干の歳の差結婚です。
とあるララフェルが言っていた名言が未だに心に残ってます。
「話してて楽しいなら別に恋人同士じゃなくても友達で良くね?」
その通り、ネットゲームで楽しけりゃそれだけでいいんだよ!
付かず離れずの距離を保ち、ヴぁーちゃさんとの会話を楽しむ毎日でした。
ところがある日、察しの良い2人の共通のフレンドMちゃんがヴぁーちゃさんに爆撃個人チャットを送ります。そのチャットが送られた時、私もまたヴぁーちゃさんの声をスカイプで聞いていたので、焦る様子が丸見えでした。
さすがに、恋人じゃなくても友達としても、自分の知っている人からチャットを送られて焦っていたら
「どうしたの?」って聞きます。
※セレサさん=私のお兄ちゃん
私「Mちゃんからのチャット?どうしたの?」
ヴァーチャ「え!?なんでもないよ!?!?Mちゃん、ゆしぇりーさんの事めっちゃほほめめめてててたよ!?!?」
私「!????やったーーーーーーー!!!!!!!!!
じゃねぇよ!!!!!
なんつったんだよ!!!!!」
ヴァーチャ「詳しい内容はい、いつか伝える、かもしれないような内容だけど、ど、今はちょちょとっと」
私「いつか伝えるなら今でいいのでは?」
ヴァーチャ「ヒエーーッソウジャナイ」
で、その日のうちに告白したきたのがヴァーチャさんでした。
ちなみに私はまったく痛手を負わないので、晒しあげると、
「喋ってる内に好きになっちゃった・・・付き合う上で大変な事が色々あると思うけどよければ付き合ってください」
と告白されました。
お兄ちゃんから「どっちから告白したの?」って聞かれた事があるのですが、
「言わせた」と答えたのを今でも覚えています。お兄ちゃんは「だろうな」と答えたのもまた兄妹だなぁと思いました。
その後、無事に付き合えたものの、私は4月から毎日八王子から横浜へ通勤する新社会人、彼氏は宮崎県。
だいぶハードルの高いスタートでした。
FF14ではレイドという8人で挑むコンテンツがあるのですが、毎日21時くらいに集まって攻略、って感じで固定パーティを組んで居ました。それにも参加したかったので、仕事はやるわ終わったらレイドやるわ、しかし彼氏と2人で話す時間が少なくなるわ・・・という悪循環でした。しかも拡張ディスクで追加されたレイドがいつもよりも難しくてギ ス ギ ス。「8人の固定パーティを解散しますね」と言いながらその人だけ蹴って新しい人を入れる・・・なんてことをしている間に嫌気がさして辞めました。あの爆撃個人チャットを送ってくれたMちゃんにもこっそり抜けて貰う事にするとか、そのあたりで私の良心が完全にイッてFF14引退。
FF14をやめて、何をやろう。遠距離恋愛だし一緒にできるゲームを探すのは難しかった。
彼氏はその時に、FPSのゲームを提案してくれました。
最初に2人でやったのは、ダイイングライト。
L4D2もやったし、Portal2もやった。 CoD:BO3も一緒にやってました。
月に1回、3連休を取ってそこで宮崎県にいったり、東京都に来てもらったりする遠距離恋愛。毎日スカイプやラインやゲームで繋がろうとする。会った時は、写真をいっぱい撮ってました。毎回2人合わせて100枚~200枚いってました。合計すると1000枚は軽く越えています。新社会人なのに3連休を毎月取れた職場に感謝しています。
ただ、私のお兄ちゃんも言っていたのですが、遠距離恋愛というのは長くは続きません。
すぐ破局するか、すぐ結婚するかの2パターンだと私は捉えました。
遠距離恋愛から結婚に至るまでの思考の変化には、私の仕事が絡んでました。
まったく専攻もしていない介護職に就いてみたのですが、結果的に正解でした。何もオブラートに包まずに書きます。
人が死にゆく姿を見ると、自分が今どう生きていけばいいのかが分かってくるんです。
死ぬまで続けたい趣味があるご利用者様はそれをずっと続けていた。
子供のいないご利用者様、子供や孫がたくさんいるご利用者様。
妻もいないご利用者様、妻だけがいるご利用者様。
ご家族様が面会に来た時の笑顔。
何のためにそこまで生きようと頑張っているのか。
短い間だったけど、1人1人のストーリーを間近で見て来た。
本やドラマ、ネットでいくらでも見て来たであろう物語は目の前で見るとリアリティを増した。自分で体験しろ、なんて大学の偉い講師が言いたい言葉No1なだけだろう、と思っていましたが、重みが違う。
「今を生きる」という事がどんなに大変か。
ついさっきまで元気だった人がいきなり危篤状態、夜勤中に夜な夜な救急車に乗っていくという経験を運悪くその一年間で2回も経験しました。結果的に私は運が良かったと思っています。
こういう経験をすると、本当にいつもの明日がやって来るのか不安になってきます。
「私も、お母さんも、彼氏も。人がいつ死ぬかなんて分からない」、が目の前に感じられるんです。介護職の方なら経験されているでしょう、あの夜勤明けの朝がどんなに哲学的か。
そんな仕事をしながら遠距離恋愛をしていると、とあるタイミングはふとやってきて、
「引っ越してずっと一緒に居たい。結婚するのが決まってるのになんで傍にいてあげられないんだろう」
という気持ちに変わってきました。
もちろんすぐに自分の家族へ伝えました。
お母さんとおばあちゃんは「好きにしなさい」、
お父さんとお兄ちゃんは「私が新社会人一年目で仕事をやめる事」に対して若干の反対をしていました。
(すごい似たような2chのまとめがありましたが、>>1はお兄ちゃんではなかったそうです。)
まぁ反対押し切って結局辞めたんですけどね。ちなみに結婚であろうと1年目で辞めるのはあまりオススメしません。
そして、今までずっと東京都の実家暮らしだった私は宮崎県へ引っ越し、6ヶ月の同棲期間の後に本当に結婚しました。
プロポーズの言葉はあってないようなものでした。遠距離恋愛してた時から毎日のように「結婚しよう」って言っていました。
そして現在―
ようやく宮崎県でも仕事を見つけられた(結局、塾講師に戻りました)私は仕事終わりに旦那と BF1やったりレインボーシックスシージをやったりしています。
こうやって思い返すと、FPSが好きで本当に良かった。
あの時、「FPSやってる女はだめなんだ」って流されないで良かった。
好きな物は好きでいいんです。
好きな物をどんどん好きになって、「好き」を胸張って言えて、好きな人とずっと寄り添える人生が一番素敵なんじゃないでしょうか?
あくまで私の考えなのであなたの考えとはまた違うかもしれませんが。
以上、私が旦那と結婚するまでの過程でした。
ちなみにレインボーシックスシージのバンディットに浮気しましたごめんなさい